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独鈷山(とっこさん)青龍寺(しょうりゅうじ)

2023/9/22

高知県土佐市の青龍寺について解説第二弾です。

青龍寺に訪れると独鈷山(とっこさん)という、やや読み方が難しい言葉を見聞きします。

独鈷(とっこ)は法具の一つです。その独鈷を弘法大師は中国から投げました。そして落ちた場所の一つが青龍寺とされています。そのため青龍寺に来ると独鈷山という言葉を見聞きするのです。

似た名前の独鈷杵(とっこしょ)は和歌山県高野山に落ちたとされています。高野山の松の木にひっかかっていたそうです。

三鈷の松説明リンク

ガイドっぽく解説するなら⬇︎

弘法大師は唐で恵果和尚(けいかかしょう)に真言(しんごん)の秘法を授けられました。大師はその恩に報いるため、帰国後お寺を建てることを書き、持っていた独鈷杵を空に投げました。帰国した大師が四国を巡行中、この山上の松に杵があるのを見つけ、嵯峨天皇に奏聞(そうもん)したのちに一寺を建てました。お寺の名前は、山号(さんごう)を投げた杵にちなんで独鈷山・青龍寺と名付け第36番の霊場に定められました。

本尊の波切不動明王(なみきりふどうみょうおう)は、大師が入唐の折に暴風雨に遭われ、その時風波を切って鎮めたとされています。現在でも遠洋漁業の舶員は、出港前に船長以下全員が当寺へお参りし、海上安全の祈願をしてから出港する習わしになっています。

ご本尊 波切不動明王

海を切り裂いた独鈷と石像をぜひ現地でじっくりと見て感じてください。

ご真言は
「のうま くさんまんだー ばざらだん せんだまーかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」この長音である「ー」がとても重要です。
不動明王のご真言は、長くて言いにくいので
「ー」の部分で伸ばすようにとお伝えしています。
初心者の方は是非試してください。

境内には恵果阿闍梨(けいかあじゃり)恵果和尚(和尚も阿闍梨もお坊さんの尊敬名称で同一人物です)も祀られています。

青龍寺は私も好きな場所ゆえ、少しでもお遍路さんの役に立てればと思い記事にしてみました。

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